カーペットを集める情熱が、どのように手織り絨毯を収益性のあるものに変化させるのでしょうか
手織絨毯は価値のある投資として見られ、その例として、 珍しいケルマン絨毯がサザビーオークションで世界最高価な絨毯として33億円で落札されたことが最近話題となりました(カーペットは上記参照ください)。これらの兆候を証明するため、CarpetVistaのお客様へインタビューを依頼しました。お客様は経験豊富で情熱的なカーペットのコレクターでもあり、テキスタイルアートとカーペット収集専門家です。ご本人のご希望で匿名にてご紹介させていただきます。
私が絨毯を購入し始めたとき、もともとは主に装飾用の目的のために購入していました。より絨毯のことを学び知るにつれて、私はその芸術的価値を高く評価し始め、価値を感じることのできる絨毯をコレクション品として収集し始めました。
カーペットの世界は、豊富なスタイルと多様性に富んだ芸術的表現に溢れており、お気に入りの一枚を探すのは非常に難しいことです。多くの製造地域では高品質の傑作品が見られますが、個人的にはタブリーズ市周辺のペルシア北西部で織られた絨毯に一番魅力を感じます。この地方では、最も美しい絨毯の一部が製造されており、実際にこの地域から購入した、私の最初の購入品であるタブリーズ70ラジは、今でも自宅の壁に装飾されています。
賢明で安全な選択
もし絨毯を集めようとお考えの方は、ステレオタイプの情報に耳を傾けずにご自身の好みに従って絨毯をお選びすることをお勧めします。珍しいモチーフと独特な色彩が特徴的な古めの絨毯は、その価値が既に証明されています。しかし、全ての年代におけるほとんどの手織絨毯は、良好な状態であれば、その価値は上がり続けます。あなたに「語りかける」手織絨毯を所有することの喜びは、いかなる市場の動向や推測に置き換えることはできません。
もし、絨毯を投資目的のみで購入する場合で、でも精妙でアンティーク品や最高級シルク絨毯の購入が難しい場合は、生産が絶えそうな絨毯の購入をお勧めします。カシュガイ絨毯などの遊牧民絨毯や村絨毯は、遊牧民達がより良い生活を求めるために、街へ移動している背景から、賢明な選択と言えるでしょう。今日では、「安め」の購入が今後の10年で価値が上がる見込みが十分にある良い目玉商品とも言えます。
将来の見通し